憧れの温泉地「由布院」の秘密

2008年01月28日

皆さん、観光に興味のある方は、ぜひお読みください。
私は、観光および街づくり、もっと言えば人の生き方のエッセンスが、ここに述べられているなあ、という感想を持ちました。
とくに後編のスイスの映画監督であるダニエル・シュミット氏の言葉は重いですね。

「物事がすべて決まるのは、知らない人の好意によってである」

この言葉だけ述べてもよくわからないでしょうから、ぜひお読みください。
ではどうぞ。「前編」と「後編」をクリック。

憧れの温泉地「由布院」の秘密 前編 後編

皆さんはいかがでしたでしょうか?
よろしかったら感想をお寄せください。では。

憧れの温泉地「由布院」の秘密



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Posted by かっちゃん  at 16:10 │Comments(7)雑感

この記事へのコメント
 日豊本線の別府駅に妻と二人で降りた。海へ向かって歩き北浜ヨットハーバーを観に行った。素敵なヨットハーバーだった。12年前の今ごろ、寒い時期だった。
 タクシーに乗り「気になっていた」湯布院へ向かう。「静岡から来たんだ」と云うとタクシーの運転手さんが湯布院のことをイッパイ説明してくれた。

 「何もないところだけど、何もしないで過ごして欲しい」…とも云われた。湯布院のヨコ軸のことも聞いた記憶がある。
 何もしないで湯布院の街をブラブラ歩く。タンボの前に素敵な門だけが立っていた。後ろ側はタンボだと思ったら、池だった。池だと思ったら温泉だった(笑)。タンボの中に湧いている温泉だった。早速入った。
 小さな湯布院の駅の廻り歩いてみると、多くの普通の家の窓から湯気が出ている。温泉を引いていると聞いた。6畳くらいの「離れ」が建っている大きな庭の在る家があった。その6畳は湯殿(バスルーム)だった。湯気がイッパイ窓から出ていた。

 何もしない、ただ小径をあるくだけの二泊三日。何かをした記憶は全くない。何もしなかった記憶だけがある(笑)。
Posted by サムシング田中 at 2008年01月28日 19:03
由布院は また行きたいところNo.1です!

素敵な町でした

ゆったり流れる時間がよかったです

一番びっくりしたのが 駅前に信号がないこと!
Posted by katochankatochan at 2008年01月28日 21:52
伊豆で、また行きたいところNo.1は
ここ…って聞いたことがあります。

ファンクラブ(?)のウェブサイトです。

2度ほど申し込んだことがありましたが、
満室でした。
http://www.fsinet.or.jp/~walden3/iwachi/iwachi.html
Posted by サムシング田中 at 2008年01月30日 22:28
田中さん、返信遅れてすみません。

「何もないところだけど、何もしないで過ごして欲しい」とは、究極の癒しかも。(もちろんあくせくやっている人にとっては、逆にストレスになるかもしれませんが、そういう人は由布院に来ないわけで、多くの方は時間に追われて過ごしている方でしょうから・・・。)

私も昔は、よく何もしないでぶらぶらして2、3日過ごしていましたが、最近はまったくそういった時間はとれません。そういった人間にとっては由布院は限りなく魅力的に映るのかもしれませんね。

何もしないことが価値になっている、ということは、よーく顧客の行動を観察していないとできないことではないでしょうか。

数年前に温泉事業に携わるある著名な経営者のお話を、温泉につかったあとで、すずんでいる際に、20名くらいの経営者と一緒に聞きました。

ひととおり、その方のお話を聞いたあとで、われわれの仲間の経営者が、その方に質問しました。
その方は温泉事業以外も数多くの事業を手がけて、そのほとんどを成功させている事業者です。

仲間の質問はこうです。
「~~さん、あなたが事業において一番大事にしていることはなんですか?どうすれば、あなたのように事業がうまくいくようになるのでしょうか?」
要するに事業成功のコツをお聞きしたんですね。

その方は、その質問に答える前に、おもむろに
「皆さんは、事業運営において何をもっとも大切にしていますか?」と逆質問されました。

われわれは、口々に、「先見性かなあ」とか「顧客志向」、「数字を見る目」、「財務・会計」、「経営戦略」、「事業計画」、「人材教育」等々、言いました。

ひとしきりわれわれが話して、そろそろ話が途切れ、皆でその方の回答が聞きたいと視線を送りはじめたところで、またその方がおもむろに一言、短く答えられました。

われわれの口々の話にはとくに反応せず、ご自分の経営のコツ、というか要諦をお話されました。

彼は、短く、こう言いました。

「私がもっとも大切にしていることは、人を見ること、です。」

われわれは、彼がどういうお話をされるか、固唾を飲んで待っていたのですが、そのわりには、彼の言葉は、一瞬、「なあんだ」とか「ふーん」という失望なのか期待はずれなのか、よくわからない感情が、その場の空気を占めました。

その空気を読んだのか、それともまったく意に介さなかったのか、私にはまったくわかりませんが、彼が次に発した言葉に、われわれはうーんと言葉にならないくぐもった言葉を発していました。

彼は、再度、われわれに問いを投げかけました。

「皆さんは、よく人を見ていますか?」

他の人はわかりませんが、少なくとも私は、この質問を聞いて深く沈み込んでしまいました。「うっ」。二の句が告げない、とはこのことです。

一同、シーンとしてしまいました。

その場が静かになったのを知ってか知らずか、彼は、また質問します。

「皆さん、今、温泉に入ってこられましたね。
では、この温泉事業で何が一番大事か、わかりますか?」

この質問を聞いて、またわれわれは口々に、「温泉の効能かなあ?」、「癒しかなあ?」、「おいしい食べ物・飲みものかなあ?」・・・・。

われわれの問答が静まったころを見計らって、彼は言葉をついでいきます。

「ここの温泉場で、一番大事にしている視点は、『温泉は人々を疲れさせる』ということです。」

私はえっ!と思いました。私は、温泉というのは、日頃の疲れをとりにくるものだと思っていましたから。

ところが、彼の口から出たのは、その私の温泉に対する理解と正反対の言葉でした。

「温泉は疲れるものだ」。

言われて、はっとするとはこのことです。

確かに、温泉に入るとぐったりします。即ち、温泉は人々を疲れさせるものなんですね。

私が温泉に対して思っていた常識が、何の裏づけもなかったことに気づきました。

彼は話を続けます。

「この温泉場は、『温泉が疲れるもの』ということを前提に、作られています。・・・・温泉に入った後で、人がどういう行動をとるか、をつぶさに観察した上で、その行動を快適なものにするためにはどうしたらよいか、を考えて作られています。」

単純な私は、このお話に「すごい!」と思いました。それと同時に、自分がいかにお客様を、もっと言えば「人」を観察していないか、を思い知らされました。

「人を見る」。

「何もしないでほしい」ということが新しい価値につながるには、いかに「人」を見ているか、ということだと思います。

田中さんのお話で、おそらく、
「人」を徹底的に見て見て見抜くことが、人の背後に隠れている大きな価値を見出すことにつながるのではないか、と思いました。

最後は、少し田中さんへの返事、というより自分のための覚書(メモ)のような感じになってしまいましたが、ご勘弁ください。

また「民宿かいとく丸」の情報を教えていただき、ありがとうございました。岩地温泉、行ってみたいと思います。

ま、でもその前に、静岡で一杯って感じですかねえ。田中さんさえよろしければ、お付き合いください。ではまた。
Posted by かっちゃんかっちゃん at 2008年01月31日 18:34
katochan、コメントありがとうございます。
「由布院の駅前に信号がない」。
これも由布院が、いかに「人」を観察して、「人の快適さ」を、前提知識を排除し尽くして、追求した結果なんだと思います。
「人を見ること」。
私にはまだまだまだ・・・・・まだ、まったくできていないことなんです。
少しずつやっていこうと思っていますが・・・。
では。
Posted by かっちゃんかっちゃん at 2008年01月31日 18:44
かっちゃん、今、呑んで帰ってきました。
呑みましょう(笑)。オッケイです。

温泉はスポーツです。
http://white.ap.teacup.com/something/514.html

再来週行きます。
Posted by サムシング田中 at 2008年01月31日 23:28
田中さん、先日はありがとうございます。
今度は一緒に飲みに行きましょう!
よろしくお願いします。
Posted by かっちゃんかっちゃん at 2008年02月03日 16:34
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智を以って就き、而して成就されたし。然れども肝要なるは朋なり。
(漢詩に似せて書いた私の想いです。実はわが息子の名前を考える時に、作った文章です。)
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忙中閑の一瞬、時と空間、行間(?)を大切にしたいと思う今日この頃ですが・・・・馬脚馬脚。
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