そう言えば、忘れていました、「頭の体操」の答え
2007年05月19日
先日の「頭の体操」の答えの続編を書くのを忘れていました
これは認知症が近いねえ、本当に。
「先日の頭の体操」 → http://katsu.i-ra.jp/e1919.html
「先日の頭の体操の答え」 → http://katsu.i-ra.jp/e2180.html
もう一度、ここでまとめますと・・・
「ケネディ」が歩いていくと、天国と地獄の分かれ道があり、そこに表向きは区別のつかない「チャーチル」と「ヒトラー」と「スターリン」がいる。
「チャーチル」はいつも本当のことを言い、「ヒトラー」はいつもウソを言う。「スターリン」はウソを言うか本当のことを言うかわからない。
「ケネディ」は「はい」「いいえ」で答えられる質問を二回までできる。
どういう質問をすれば、「ケネディ」は天国に行けるだろうか?
という問題でした。
さあ、皆さん、分かりましたか?
前回の答えの応用ですから、分かった方も多いのではないか、と思います。
では、解答を述べましょう。
まず、最初、ケネディは、こんなふうに考えた。
「俺の最初の質問の相手が、もしスターリンだったら、答えは何の意味ももたない。何の情報も得られないんだ。してみると、あと一回の質問で、完全な情報を獲得しなくちゃならない。三人を相手に、そんなことは不可能だ。」
ケネディは頭を抱えてしまいました。
ケネディの考えはどこが間違っているのだろうか?
最初の質問の相手がスターリンだったら、その答えには何の意味もない。また、三人を相手に、一回の質問で完全な情報を獲得することは、確かに不可能である。(その一回の質問の相手もスターリンだったら、お手上げである。)
しかし、最初の質問の相手がスターリンでなければ、何かの情報は得られるわけである。
また、二回目の質問は、最初の質問の相手を除いた残りの二人(のどちらか)にすると考えれば、「三人を相手に一回の質問」ではなくて、「二人を相手に一回の質問」と考えるべきである。
これで、ケネディの考えにわずかなスキがある(らしい)ことはわかったが、そのスキをついて、うまい質問を組み立てることはできるのだろうか?
第二の質問は、残った二人(最初の相手を除く)がどちらもスターリンでなければ、簡単である。前回の答えと同じになる。
http://katsu.i-ra.jp/e2180.html
しかし、残った二人のどちらかがスターリンである場合は問題である。必要な情報を得るために、二回目の質問は、残り二人のうちスターリンでないほうに聞かなければならない。
この要求を満たすには、最初の質問で、「誰がスターリンであるか」をきくしかないことがわかる。
最初の質問の相手をA、残りをB、Cとするとき、Aから
「Bはスターリンであるか」
ということを聞き出すしかない。
Bがスターリンであれば、Cはスターリンでないから、二回目の質問の「聞くべき相手」がわかったことになる。(Bがスターリンでなければ、Bに聞けばよい。)
ということで、
【第1の質問】
天使A(誰でもよい)をつかまえて、次のように聞く。
「あなたは、『この方(と天使Bを指差しながら)がスターリンですか』と聞かれたら、『はい』と答えますか?」
Aがスターリンでなければ、Bがスターリンかどうかがわかる。また、Aがスターリンであるときは、BもCもスターリンではないのだから、答えはどうでもよい。(二回目の質問は、前回の答えと同じ質問で、B、C、どちらに聞いても答えはわかる。)
「Bがスターリンかどうか」という質問をX、「質問Xに対して『はい』かどうか」という質問をYとする。
天使Aがスターリンでないとき、天使Aに聞く。
天使A Bがスターリンかどうか 質問Xの答え 質問Yの答え
チャーチル はい はい はい
いいえ いいえ いいえ
ヒトラー はい いいえ はい
いいえ はい いいえ
ということで、Aがチャーチルであろうが、ヒトラーであろうが、質問Yに対する答えが「はい」ならば、Bがスターリンであり、「いいえ」ならば、Cがスターリンである。
天使Aがスターリンであれば、B、Cが、チャーチルかヒトラーとなり、前回の問題とまったく同じになる。
【第2の質問】
第1の質問に対する答えが、「はい」ならば、Cに、「いいえ」ならばBに聞く。(スターリンでない方に聞く)
したがって、第2の質問は、前回の答えとまったく同じになる。
「あなたは、『この(右の)道が天国に行く道ですか?』と聞かれたら、『はい』と答えますか?」
以上です。どうでしたか?
結構面倒くさいなあ、と思われた方、あなたは数学が大嫌いだったのでしょうねえ。
こういうクイズが好きな方、かなり数学もしくは論理学が好きな方です。
実は、このクイズは、「詭弁論理学」という30年前の本から出題しました。
この本の中には、まだまだたくさんのクイズがあります。
どれもロジックをしっかり追っていけば解けます。
また、時間があって、皆さんがご興味をもってくだされば、何問か出題したいと思います。
本当は論理学は、生活に大変役立つのですが・・・・結構、嫌いな人が多いのも事実です。とくに日本人はね。
僕もあまり嫌われないうちに退散するとしますか。(いや、もうすでに遅いかな)
ではでは。
これは認知症が近いねえ、本当に。
「先日の頭の体操」 → http://katsu.i-ra.jp/e1919.html
「先日の頭の体操の答え」 → http://katsu.i-ra.jp/e2180.html
もう一度、ここでまとめますと・・・
「ケネディ」が歩いていくと、天国と地獄の分かれ道があり、そこに表向きは区別のつかない「チャーチル」と「ヒトラー」と「スターリン」がいる。
「チャーチル」はいつも本当のことを言い、「ヒトラー」はいつもウソを言う。「スターリン」はウソを言うか本当のことを言うかわからない。
「ケネディ」は「はい」「いいえ」で答えられる質問を二回までできる。
どういう質問をすれば、「ケネディ」は天国に行けるだろうか?
という問題でした。
さあ、皆さん、分かりましたか?
前回の答えの応用ですから、分かった方も多いのではないか、と思います。
では、解答を述べましょう。
まず、最初、ケネディは、こんなふうに考えた。
「俺の最初の質問の相手が、もしスターリンだったら、答えは何の意味ももたない。何の情報も得られないんだ。してみると、あと一回の質問で、完全な情報を獲得しなくちゃならない。三人を相手に、そんなことは不可能だ。」
ケネディは頭を抱えてしまいました。
ケネディの考えはどこが間違っているのだろうか?
最初の質問の相手がスターリンだったら、その答えには何の意味もない。また、三人を相手に、一回の質問で完全な情報を獲得することは、確かに不可能である。(その一回の質問の相手もスターリンだったら、お手上げである。)
しかし、最初の質問の相手がスターリンでなければ、何かの情報は得られるわけである。
また、二回目の質問は、最初の質問の相手を除いた残りの二人(のどちらか)にすると考えれば、「三人を相手に一回の質問」ではなくて、「二人を相手に一回の質問」と考えるべきである。
これで、ケネディの考えにわずかなスキがある(らしい)ことはわかったが、そのスキをついて、うまい質問を組み立てることはできるのだろうか?
第二の質問は、残った二人(最初の相手を除く)がどちらもスターリンでなければ、簡単である。前回の答えと同じになる。
http://katsu.i-ra.jp/e2180.html
しかし、残った二人のどちらかがスターリンである場合は問題である。必要な情報を得るために、二回目の質問は、残り二人のうちスターリンでないほうに聞かなければならない。
この要求を満たすには、最初の質問で、「誰がスターリンであるか」をきくしかないことがわかる。
最初の質問の相手をA、残りをB、Cとするとき、Aから
「Bはスターリンであるか」
ということを聞き出すしかない。
Bがスターリンであれば、Cはスターリンでないから、二回目の質問の「聞くべき相手」がわかったことになる。(Bがスターリンでなければ、Bに聞けばよい。)
ということで、
【第1の質問】
天使A(誰でもよい)をつかまえて、次のように聞く。
「あなたは、『この方(と天使Bを指差しながら)がスターリンですか』と聞かれたら、『はい』と答えますか?」
Aがスターリンでなければ、Bがスターリンかどうかがわかる。また、Aがスターリンであるときは、BもCもスターリンではないのだから、答えはどうでもよい。(二回目の質問は、前回の答えと同じ質問で、B、C、どちらに聞いても答えはわかる。)
「Bがスターリンかどうか」という質問をX、「質問Xに対して『はい』かどうか」という質問をYとする。
天使Aがスターリンでないとき、天使Aに聞く。
天使A Bがスターリンかどうか 質問Xの答え 質問Yの答え
チャーチル はい はい はい
いいえ いいえ いいえ
ヒトラー はい いいえ はい
いいえ はい いいえ
ということで、Aがチャーチルであろうが、ヒトラーであろうが、質問Yに対する答えが「はい」ならば、Bがスターリンであり、「いいえ」ならば、Cがスターリンである。
天使Aがスターリンであれば、B、Cが、チャーチルかヒトラーとなり、前回の問題とまったく同じになる。
【第2の質問】
第1の質問に対する答えが、「はい」ならば、Cに、「いいえ」ならばBに聞く。(スターリンでない方に聞く)
したがって、第2の質問は、前回の答えとまったく同じになる。
「あなたは、『この(右の)道が天国に行く道ですか?』と聞かれたら、『はい』と答えますか?」
以上です。どうでしたか?
結構面倒くさいなあ、と思われた方、あなたは数学が大嫌いだったのでしょうねえ。
こういうクイズが好きな方、かなり数学もしくは論理学が好きな方です。
実は、このクイズは、「詭弁論理学」という30年前の本から出題しました。
この本の中には、まだまだたくさんのクイズがあります。
どれもロジックをしっかり追っていけば解けます。
また、時間があって、皆さんがご興味をもってくだされば、何問か出題したいと思います。
本当は論理学は、生活に大変役立つのですが・・・・結構、嫌いな人が多いのも事実です。とくに日本人はね。
僕もあまり嫌われないうちに退散するとしますか。(いや、もうすでに遅いかな)
ではでは。
いったいこういった動画に何の意味があるのですか???
帆船AMI号、発進
8月2日(土)・3日(日)、帆船AMI号乗船しませんか
ガンダム講演会
8月2日(土)3日(日)は帆船AMI号で松崎まで
AMI号、次回は4月27日(日)に乗船します
帆船AMI号、発進
8月2日(土)・3日(日)、帆船AMI号乗船しませんか
ガンダム講演会
8月2日(土)3日(日)は帆船AMI号で松崎まで
AMI号、次回は4月27日(日)に乗船します