伊豆の観光について(私見)

2007年11月19日

前回の記事の続きですが、要するになぜ伊豆がないのかな?という素朴な疑問なんですね、私の違和感は。

「古湯」というカテゴリーがあり、特殊なのかもしれない、という思いもあるのですが、でもどうも釈然としないなあ、と思うわけです。箱根はランキングされていても伊豆はない。これはいったいどうしたことか。
伊豆だってかなり古くから温泉地として栄えていたわけで、熱海まで加えればこれは相当長い歴史があるはず・・・・。
が、どうしてか?

kiyoさんの記事のコメントにも書かせていただいたのですが、私は結局、伊豆のブランド化に失敗しているんだと思います。もっと言えば、伊豆は観光地として、ブランドにもなっていないのではないか。このことは8月30日の私の記事にも書きました。

伊豆は一つではありません。
私はこの地の観光振興を伊豆全域で、と考えた時点で、結局、どの施策も中途半端なものになってしまうと思います。
伊豆をブランド化するには、広すぎます。(もちろん、広域連携は十分にありえます。)

また、観光振興を行うには、その地がもっている、他の地にはない価値を際立たせていくことが、もっとも大事ではないか、と思います。

その点で、伊豆を眺めると、残念ながらこの地は、中途半端に東京に近かったことが、逆に大きなマイナス面になっていたのではないか、と思っています。

伊豆にとって、東京は大市場です。それは過去数十年をみれば、陰りをみせているとはいえ、今もなお大得意さんです。したがって東京を無視して伊豆観光は成立しません。これは当然のことです。
しかしながら、この事実が、現実が、伊豆(というか伊豆の各地域という意味合いで使っています)本来の、他地域にない価値創造の動きを阻んでいるのではないか、と思えてなりません。

では、伊豆本来の価値って、いったい何だろうか?

この問いにすぐに答えられないとすれば、これは大変大きな問題がそこに潜んでいるということになります。

実はこの問いがもっとも重要です。たとえば、伊豆が東京からこれほど近くに存在しなければ、果たして旅行客は訪れるでしょうか?

伊豆は東京の近くにあって交通の便がいいので・・・・・というのでは、そのお客様は真の意味で、「伊豆に訪れたくて来ている」というわけではないことになります。はたして?

かつて、「じゃらん」さんが持っている観光のマーケティングデータを見せてもらいました。

伊豆にくる観光客が、伊豆に求めているもの。
それは「癒し」であり「おいしい食べ物」であります。また、伊豆にくる観光客が、伊豆に落としていく一人当たりの金額は、2万円~3万円で、旅館・ホテルでの宿泊・食事以外には、数千円しかありません。これは他の観光地に比べて遥かに低い金額です。

皆さん、このデータの持つ意味がわかりますでしょうか?

「癒し」「おいしい食べ物」は伊豆に来なくても得られます。すなわち、このデータは「伊豆の代用」は十分他にある、ということを示しているのではないでしょうか。

これが、現時点での伊豆の置かれた、まぎれもない現実です。

すなわち、東京近郊であることからかろうじて観光地として成立している伊豆の姿を、そこにみます。

今まで、東京近郊であったがために、本来やらなければならなかった「伊豆本来の価値創造」の営みをなおざりにしてきたつけが、ここに回ってきています。

さて、そろそろ、皆さん、伊豆を心底愛している皆さんは、自分たちの地域に根ざしたものをベースに、新しい価値を創造する時期にきているのではないでしょうか?

まずは、自分たちが立脚しているこの地(地域だけでなく、自分の旅館・ホテルでもよいのです)が、他の地域にない魅力を、どんなことでもよいので、書き出してみることです。そして、その書き出したもので、この地域の方々が情報交換し、次第に共通的な価値観を醸成させ、その価値観を新しい視点(外部の視点、もっと言えば伊豆の外の人間の視点)で見返すことです。
そして、そこからブランド化のための戦略を立てていきます。

こういった自分たちの立脚点を明らかにし、新たな発見と創造の歩みがなく、ブランド化というのはありえませんので、まずはここから、ということ。
当然、ブログもこの歩みと寄り添いながら進めていくことになります。

まったく、観光の専門家でもない私がこんなことを言うのは失礼千万であると思いつつも、どうも昨今、この地の観光の方々とお話していると、もっとどうにかならないのかなあ、という思いが募り書いてしまった次第です。関係者の方、ごめんなさい。あくまでも私見ですので、気分を害した方はすみません。m( __ __ )m

この件に関して、皆さんのご意見はいかがでしょうか?
非難でも批判でも、どうぞご遠慮なくコメントにご記入ください。私の議論はかなり稚拙だと思いますので、皆さんにご指導賜りたいと存じます。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

伊豆の観光について(私見)



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Posted by かっちゃん  at 21:09 │Comments(26)雑感

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かっちゃんさんの記事で、ホットな関心事になっている「伊豆の観光について」・・・自分の前の記事を書いた後に、ふと再び読ませていただいて、色々考えちゃいました・・・休日の前だ...
伊豆ブランドについて・・・沖縄で考えてきます【kissyのひとり言@イーラ・パーク】at 2007年11月22日 22:02

この記事へのコメント
ふむふむと読ませていただきました 前の記事にコメントしちゃいましたけど~伊豆ブランドというか「伊豆温泉」という1つのカテゴリーがないんでしょうね・ 修善寺、長岡、伊東、熱海、土肥、堂ヶ島 全部それぞれに有名ですからね。。
東京のお客様というのはホントその通りです
本来自分のブログに書きたいのですが~一応観光業をしている関係上 あまり書けない?^^; よーするにお客様に対して商売をするのか それとも自分達の商売をお客様に提供するかの違いがあると思います 東京の方が買収した宿が成功する事例が多々見受けられますが それはその方々が 伊豆に行った時に「こーしたい」というのをそのまま実践しているからではないでしょうか?

自分が泊まりたい宿を自分で演出する事 それがそのまま都会の方のニーズに合うということなのでしょうね

また伊豆だけに限った事ではありませんが 他の温泉地も苦戦を強いられている事は間違いないですね これは~他の選択肢が増えたこともあるとは思いますし 色んな場面からも想像できるように 「携帯電話の普及」による毎月の出費、インターネットによる余暇
都内に巨額投資の施設が多々出現した、日帰り温泉の普及により都内でも温泉に入れる、といった様々な要素があると思います

そして極めつけは 海外旅行ですね、来月のグアムの3泊4日の最安の値段が19800円
伊豆に一泊すれば宿泊交通費その他で20000は確実に越える 3泊4日と1泊の値段が・・・・一緒? みたいな・・・割高感・・・

でも これを乗り切ることは十分出来ると思います 今のポテンシャルで十分いけるんですよね 伊豆、富士、箱根は 実際当たり前でしょうけど 富士山が晴れれば見えるなんて一体何県あると思います? これ普通じゃないんですよ その近隣にあるこの地域 実は日本最高の観光地なんです  今までが普通じゃなかっただけの事 これからが普通なんですよ 知恵をしぼり真面目にやる事が
今伊豆に与えられている課題じゃないかなとは思いますが 

かっちゃんの熱い気持ちは本当によくわかります。 正直僕らの力がどれくらいあるか解りませんが 今僕らが始めちゃって ダメならまた他の手を考えればいいだけのことVO_OV 

まずは 初めの一歩だと思います
かっちゃん・・・・


ナイス提議www 


長くなりましたが この辺であくまでも僕の意見コメントおわりま~すw
(やった この前の逆襲~~~^^)

|彡サッ
Posted by kiyokiyo at 2007年11月19日 22:11
東京出身であるワタスの意見としましては
東京の人口密度にうんざりし、自然に触れ合いに伊豆に来ているのではと感じています。
(私がそうであったように・・・)
東京近郊でありながら海あり山あり
湖・滝・秘境ありと こんな所そうは無いと思います。
実際こんな大自然が都会の日帰りで来れる距離にあったとは自分で車を運転して初めて気が付いきました。
都会の人が伊豆に求める物、それは自然から得る癒しではないでしょうか?
だから、自然の凄さを体験させる、
これを伊豆全体でお客様に体験させることが出来たら・・・。 西伊豆を出発し 山中を散策し、中伊豆エリアに出るとか 逆も勿論ありですし、 とにかくエリアの枠を超え
伊豆全体の自然を満喫体験させることが
必要ではないかと思います。
城山などはロッククライミングのメッカにするとか、イルカのウオッチングをさせるとか、
桜と紅葉の街道を作るとか・・・
キーワードは自然  ネイチャーガイドさんが
やられているようなことが重要ではと考えています。
Posted by 天城声天城声 at 2007年11月19日 22:35
言葉足らずで分かりづらいですね!
イーラでちらばるブロガーさん達と
連携をとり、モデルコースをいくつも
つくり、受け入れる施設などもどんどん互いに紹介し・・・ なんてことをイーラ・パークが中心になって提案していければ最高ですけど・・・。
Posted by 天城声天城声 at 2007年11月19日 22:49
中途半端に東京に近かったことが、逆に大きなマイナス面……わかります。

そうなんですよねぇ~

黙っていたって、お客様が来た時代を、ものすごーく引きずっている人、沢山います。

僕らは、その良い時代をしりませんが…!!


僕、こう思うんですよねぇ~!!
ブランドには、、3つの要素があると思うのですよ。

1.高品質・高性能
2.インパクト(目立つ印象に残る)
3.安心感(用意周到に最善の地位を確立する)

1.高品質・高性能
かっちゃんさんのおっしゃるとおり、
自分たちの地域に根ざしたものをベースに、
新しい価値を創造する!!
どこにも、負けない こだわりを持つ

2.インパクト(目立つ印象に残る)

3.安心感(用意周到に最善の地位を確立する)
①最善の準備
(誰に対しても対応の出来る環境の整備)
②満足度の高い接客サービス

ここへ行けば、間違いない!思う安心感!

などなど、

簡単に書いちゃいましたが…
そんなことを思いながら…
イーラ(僕たち)で何か、実現できないか?
模索中です。
Posted by BiroBiro at 2007年11月19日 23:11
ほおーっ、ちょっと見ない間にコメントがたくさん書かれていて、感謝感謝です。
kiyoさん、天城声さん、Biroさん、ありがとうございます。

kiyoさん、そうですね、「伊豆温泉」というカテゴリーはあまり聞きませんね(^^;
ただ、伊豆に代わる修善寺、長岡、伊東、熱海、土肥、堂ヶ島が果たしてブランドになりえているか、ということだと思います。有名ではあるが、たとえば、「絶対に行きたい温泉ランキング」等で、それらの地が全国の他の温泉地に伍して上位にランキングされているか、ということなんです。(上位にランキングされていれば、その地はほぼブランディングは成功しているとみてよいでしょう)。それと、「伊豆温泉」というカテゴリーはないのですが、どうも訪れる観光客は「伊豆の修善寺」という具合に伊豆を想定していますよね。そこが「伊豆」の位置づけで伝統・歴史からくるある重みを感じます。

ちょっとコメント欄では、なかなか全部を書ききれないのですが、一番、皆さんにお伝えしたいことだけ。

ひとつには、まず大きく変革するには、マーケティングというか市場を一度忘れて、自分たちが拠って立つ基盤をもう一度見つめなおす必要がある、ということです。
「東の軽井沢、西の湯布院」といわれる位にブランディングに成功した湯布院は、まず市場をみたのではなく、自分たちが「何を大事に、湯布院をどういう風に育てていきたいか」を徹底的に話し合って行動を起こしていったと聞いています。他のブランディングに成功した事例もほぼ同様のことが言われています。

もちろん、マーケティング(市場)は大変重要です。弊社の商売でも私は日夜市場動向をつかむ努力をしています。が、会社の今後進むべき方向性について考えるときは、まず市場を横において、理念から考えていき事業計画を作っていきます(もちろん、その過程で市場を意識するわけですが、まずは自分たちの拠って立つものを明確にし、そこからマーケティングを考えていきます。)

そういう意味からも、実は伊豆は広い、広すぎるといえます。なぜかというと、観光を考えていったときに必ず考えなければ、町とそこに住む人たちのことだと思います。観光地である町はどういう個性があり、そこに住む人たちは何を大切に日々生きているのか。

この人々の日常から遊離した観光は存在しないと思っています。
また、湯布院の例で申し訳ありませんが、あの町はあるポリシーで貫かれていると思います。温泉街でいながら歓楽街が一切ない、ということですね。別府市とはまったく違うアプローチです。湯布院が街づくりを取り組んだときは、おそらくかなり喧々諤々の議論になったと思われます。その結果、彼らは自分たちが大事にするものを確認しあったのではないでしょうか。そして、そこから街づくりをし、湯布院という温泉街が出来上がったと思います。したがって、街自体にテーマ性を感じます。また、そこに住む人々の生活の日常から遊離していないので、住民の生活と温泉場が一体化しているのではないでしょうか。

私は、伊豆のどこか一地域に、「街、生活、温泉場の関係」をきちんと議論し、確認しあって、そこから地場に根ざした新しい価値を創り上げた温泉場を誕生させるべきではないか、と思っています。もちろん、湯布院のコピーを作るのではありません。
伊豆の中のある地域独自の価値観に根ざした新しい温泉場、です。

そして、方向性が定まれば、あとは行動あるのみですから、人物金をその地域に集中させます。(こういうときにファンドを使っていくのがよいのではないでしょうか)
財務のプロ、マーケティングのプロ等を呼び寄せればよいのです。

ただし、最初の、「街、生活、温泉場」に根ざした価値観と方向性は、その街の理念のようなものですから、この理念から外れたことは一切しませんし、させません。ここが非常に重要なんです。

ちょっと、コメントが長くなってしまいました。
やはり他地域の温泉場でどんどん成功しているところをしっかり見てくる必要がありますね。

またコメントください。よろしくお願いします。
Posted by かっちゃん at 2007年11月20日 01:22
おくればせながら、そして稚拙な意見ですが・・・
「伊豆」というブランド(が、あるならばですが)を売りたい・お客さんにたくさん来てほしい・注目されたい側と、数多くの「温泉・観光地のブランド」から選んで観光に来る側・・・その温度差というか意識の差、というものを感じることがたまにあります。

「伊豆」の価値をどう高めるか?にはたくさんの切り口があると思うのですが、「提供するモノの価値を高める」ためには、得てして「どう評価されるか?」よりも「自分たちがどうしたいか?」を追究する方が、結果的に的確だったり、よっぽど近道だったりすることがあることを、10年ほど前、エンターテイメントの世界で経験しました。おんなじようなことを、「伊豆」ブランドを考える上でも、視野に入れておくとよいのでは・・・?と思ったりします。
(ボクも観光については素人なので、なにがどう、とは言えないのですが)
Posted by kissy at 2007年11月20日 08:52
伊豆について私が思っていたことです。
こちらに来る前に考えたワードは・・・

東京から一番近い田舎
自然が残るきれいな海
ドライブコース
サーフィン
ダイビング
新鮮な魚
釣り
キャンプ
わさび
一年中温暖な場所

どれもキーワードは 『自然』 ですね。
東京人が求めているのは、というよりも伊豆にあるものは、豊かな自然環境じゃないでしょうか?
温泉なら日本中どこでもあるし、あえて伊豆へ通うこともありません。
民宿だって日本には何軒あるのか?伊豆の民宿で伊豆という特色を出している所は知りません。というより皆無。

これからは、通り過ぎる観光ではなく、伊豆でだけしか得られない特色を前面に打ち出していかないとダメな時代なんでしょうね。

伊豆=近い

このことは、私はマイナスとは考えてはいません。

近い=リピーター

何回も通っていただけるような仕掛け作り。ここを第二の故郷のように思っていただき四季折々来ていただけるように!

私のコンセプトはここです!
伊豆の良さは自然にあり!です。
Posted by 鈴木達志鈴木達志 at 2007年11月20日 10:09
kissyさん、ありがとうございます。
「伊豆」ブランドというものが形成できるかどうか・・・・難しい問題ですね。
同様に、たとえば「宇久須」ブランドができるかどうか・・・・やはり難しい問題です。ただ、「伊豆」に比べると、「宇久須」は限定的な地域であることから、何かできるかもしれない、と私には思えます。(ただ、そこに住まわれているBiroさんやカネジョウさん、達志さんに聞いてみないとわからないですけど・・・・)
何にしましても私の感覚ですと、「伊豆」ブランド形成と考えると、かなりハードルが高くコストがかかるような気がします。
(ただ、逆の考え方をする方もいるかもしれません。「伊豆」ナンバーができたのですから、「伊豆」のイメージをもっと醸成させていけば・・・・ただ、そのイメージから先、どうすればよいのかが現時点での私にはよくわかりませんが。)

「どう評価されるか」よりも「自分たちがどうしたいか」・・・・そうですね。私もまったく同感です。まず、その地域で生活している方々が何を大事にし、何にこだわり、どこに価値を見出しているか。そして、その地域をどのようにしていきたいか。これがまず大変重要なことになると思います。

私も観光素人なので、こんな記事を書くことには大変勇気がいります。ちょっと冷や汗もので書いています。誰かに殴られるかもしれません{{{{( ▽|||)}}}}ぞぉ~~~~~

また、よろしくお願いします。
Posted by かっちゃんかっちゃん at 2007年11月21日 00:54
達志さん、どうもありがとうございます。

達志さん、おっしゃるとおり、私も「自然」は伊豆の大きなテーマになると思います。

ただ、今度は逆に達志さんにお聞きしたい、というか教えてもらいたい。

他の地域にはない、伊豆にしかない「自然」というのはどういうものか?

おそらく達志さんはよーく知っているんだと思います。
そして、それは実際には達志さんと一緒に、伊豆の山を海を眺め歩き体験すれば、実感するんだと思います。そして、一度体験すればきっと病みつきになるのでしょう!

ただ、はじめてこの「伊豆」の「自然」を体験しに足を運んでもらうには、どのようにその魅力を伝えればよいのだろうか?

達志さんのHPやブログのように伝えればよいとは思うのだが、「伊豆」いや「宇久須」の「自然」は、他の地域にない、こんな発見やあんな体験ができるということをわかりやすく伝えるにはどうすればよいのだろうか?

また、達志さんが思っている「自然の魅力」をその地域の方たちが共有し、地域全体で情報発信し、皆で旅行者を勧誘するにはどうすればよいのだろうか?

そして、達志さんがおしゃっている次の点が私は大きな問題点だと思っています。

「温泉なら日本中どこでもあるし、あえて伊豆へ通うこともありません。
民宿だって日本には何軒あるのか?伊豆の民宿で伊豆という特色を出している所は知りません。というより皆無。」

だから、「伊豆」のブランド化がされていないんだと思います。そして、そもそもなぜこのような状態になってしまったか。これが、伊豆=東京から近い、に安易に乗っかったサービスを行っていたからで、その意味で伊豆=東京から近い、が逆にマイナスになってしまっている、ということを言いたかったのです。伊豆独自の価値を提供しようという努力というか試みがあまりなされなかった。ここに大きな問題があるということです。

本来は、伊豆=東京から近い、は大変なプラス、アドバンテージのはずです。

たんに温泉とだけ考えずに、「温泉をとりまく伊豆の各地域独自の総合的なサービス、もちろん自然も満喫できる」と考えれば、もっと何かができるような気がしています。

こういった意味からも達志さんは大変重要な仕事をしていると思います。伊豆独自の切り口を考えたとき、「自然」は重要なパートを占めるでしょう!その中で達志さんの役割は、大変大きなものがあると思います。
先日の飛騨清見でのグリーン・ツーリズムインストラクター育成スクールのようなお仕事は本当に重要だと思います。

最後に、民宿関係者の皆様、ここに書いた趣旨は決して皆様のお仕事を軽視したり、非難するつもりはまったくないことをご理解ください。あくまでもどうすれば、この伊豆地域の、皆様も含めた観光産業が活性化し多くの観光客を誘致できるか、という趣旨でお話しています。ご理解いただければ幸いです。
Posted by かっちゃんかっちゃん at 2007年11月21日 01:46
せっかくなので私も一言。

最近というか昨年観光カリスマ育成講座を受講してから思っている事、伊豆に住んでいる我々が地域の事をあまりにも知らなすぎって。
これって問題じゃありません?。自分たちが地域の素晴らしさを知らなくては観光で来てくれるお客様にも伊豆の魅力が伝わらないだろうと。

伊豆って観光になる要素がすべて揃ってるんですね。
温泉は豊富、海あって山あって川もある、食べ物に関しても海の幸山の幸両方ある、しかも源頼朝から(もっと古いと縄文時代のものまで)日本開港の地でもあったり歴史的にも大変重要な地域でもあるし、井上靖や川端康成等々文学の地でもある、これだけの場所って日本各地見てもそうそう無いんですね。
しかも首都圏からも近いという立地の良さ。
なのになぜ?。
如何に自分たちが地元の事(良さや魅力)を知らないから相手に伝わっていないんですよね、こんなところにこんなものがあったんだこんな風景もあるよ、こんな食べ物もあるよって。
ある首都圏の知り合いが河津に来たときに言ったんですけど、うちの職場から海に歩いて5分ぐらいで行けるんですが、それが凄くいいし羨ましいって。
こういう事って自分にとっては当たり前の事なので魅力とは捉えてなかったんですけどそう言われてみると確かに凄い場所だよなって思いましたし。
あとこれも最近MTBツアーに参加させてもらってこんな近くにこんな素敵な場所があるんだって言う事も気づかされまして、これはまず俺らが普段済んでいる地域の魅力を感じる事が先だし、大事な事なのかなあって。

ある方がこんな事を言ってました。
「伊豆にいて伊豆を知らない伊豆の人」。これが今の現状だと思います。

とりとめのない話しで失礼しました。
Posted by 河津スズキ at 2007年11月21日 06:10
初めまして。整体屋の親父と申します。
すごく興味のある話だったので勇気を出してコメントさせていただきます。
何故勇気がいるといえば、人のHPや、ブログはお友達同士の情報交換会のように思え、まったく見ず知らずの人がその話に参加してよいものかといつも、躊躇しておりましたが、今回のこのブログには考えさせられることがあり、申し訳御座いませんが、新参者の私も参加させていただきます。
さて、伊豆の観光についてですが、私は今年の9月に河津町に移住してきました。
河津に来て驚いたことは、町全体で観光に対しての取り組みが少なく、私は沼津から移住したのですが、沼津にいる頃から、東伊豆温泉といえば、稲取であり、河津は桜だけでした。しかし、実際住んでみると炭焼き、陶芸など興味深いものが色々あります。
観光として、ターゲットを絞り込めば面白い展開が可能なように思えます。
私のように年より(子供は独立し、夫婦だけ)の世代は、金銭的にもある程度余裕があり
暇が多い。毎日が日曜なので何かを体験したい。体を動かす、手先を使うなどを当地で体験できれば集客の一端を担えるのでは。
炭焼き、陶芸、体験農業、体験漁業など考えるだけで、わくわくしてきます。
世の中、ターゲットは団塊の世代です。
まづは、今ある設備を利用し動き出してはいかがでしょうか。
私は、観光業をしたことも無く、勝手なことばかり申しましてすみません。年寄りの戯言とお笑い下さい。
Posted by 整体屋の親父 at 2007年11月21日 16:22
かつちゃんさま

何時も示唆にあふれた記事を書いていただきありがとうございます。

私たちもこの町河津で旅館を始めて20年が過ぎました。

東京 横浜で長く色々商売をやってきましたが、人生の終わりにこの地に来たことを
今とても感謝しています。

若い頃から派手にいろいろやっては壊し
やっては壊しして結局学んだことは、
自分の中に、自分はこの仕事を通して
何を表現したいのかが、解らなかったのです

だから常に人がいいというモノをやったり
儲かるというものをやったりで、ただただ
働いていました。

自然は何時もソコにある。

でも自分がそれをどう感じるか、自分が
感動しているかどうか---だと思います。

自分が感動していなくて、どうして
人を感動させられるでしようか。

生意気のようですが、自分の失敗をとうして
私はソコにあると思います。
Posted by 山の辺 女将山の辺 女将 at 2007年11月21日 17:02
河津スズキさん、どうもありがとうございます。

「伊豆にいて伊豆を知らない伊豆の人」・・・・まさに私のことだなあ、と恥ずかしく思いました。

結局、「自分が拠って立つところ」・・・・伊豆を一番知らないのは自分だなあ、と思いました。

少しずつ自分のペースで勉強していきたいと思います。

皆が自分のできる範囲で、伊豆の宣伝マンになることも重要なことですね。

よい「気づき」をありがとうございました。
Posted by かっちゃんかっちゃん at 2007年11月21日 19:46
整体屋の親父さん、勇気をもってコメントいただき、誠にありがとうございます。

でも「まったく見ず知らずの人がその話に参加してよいものかといつも、躊躇しておりましたが・・・・」だなんて、そんな風に思わないでください。本当に気楽になんでも書いてもらって結構なんですよ。

私のブログだけでなく、他の多くのブロガーさんの記事にもどんどんコメントお願いします。
記事を書くことだけでなく、他の方々へのコメント記入もブログの醍醐味です。このコメントによって、ブログの楽しさは倍加するのではないでしょうか。
それをきっかけに、それまで見ず知らずの人たちがつながりあうのですから、これは本当にすごいことだと思います。楽しいですよ。きっとはまると思います。

私も河津町には数回行きましたが、本当によいところですね。(すみません、数回しか行ってなくて(^^;

河津町という町の単位で、できることってきっとたくさんあると思います。

整体屋の親父さんの考えるところをどんどん提案されてみてはいかがでしょうか?

もちろん、このイーラでどんどん、みんなと話してみてください。きっと楽しくなると思いますし、その中のいくつかが現実のものとなる可能性もあります。

団塊の世代の方々のパワーは、今までの日本の経済を担ってきた経緯を考えれば、計り知れないものがあります。

まだまだ日本経済、いや地域経済にとっては現役そのもの。

ぜひともこのイーラに大きな力をお貸しください。
ではまたコメント待ってマース(^^)
Posted by かっちゃんかっちゃん at 2007年11月21日 20:03
女将さん、いつもいつもコメントありがとうございます。

女将さんたち夫婦の歴史を教えていただき、本当にありがとうございます。

私も今事業をやっていて、いろいろと悩みがあります。
女将さん夫婦はいろいろなご経験がおありでしょう!

一度お会いしたいですね(^^)
いろいろとご教示お願い申し上げます。
ではまた。
Posted by かっちゃんかっちゃん at 2007年11月21日 20:07
 美味しい魚を食べるには、日本で1番いい場所は築地です。
 どこでもそうですが、料理屋さんで水槽に入れられた魚なんてのは、餌すら食べさせてもらえないような環境に入れられて…海から揚げたときとはえらい違いの味になってたりして…

それはさておき…

 「癒し」と「美味しい食べ物」

 これの代用は確かにありますね。
 伊豆じゃないと無いもの…やっぱり地域独自の料理になるのかな?
 でも、確かにいるかを前面に押しているところは皆無(知らないだけだったりして)。その辺の食堂で伊豆?伊東?独特の小型箱寿司を出しているところもなし。
 ちょっと海岸沿いの店に入れば、魚の定食が1500以下はほとんど無し。これではあからさまに観光客相手で地元が気軽に通えない。
 ちょっとした飲食店に入ってもワサビ尽くしの定食やワサビ巻もなし。自然薯料理も当然無く…

 それに比べて私の愛する沖縄は、沖縄そば250円~。ゴーヤ-チャンプルー定食(あくまでも本土の感覚の定食です)4~500円(公設市場の魚や直結食堂は高いですが)…

 kiyoさんの「伊豆温泉」というカテゴリー、良いんじゃないですか!
 各自治体が協力し合う必要もあるし、旅館ホテル組合も本腰入れなければいけないでしょうし、外国人云々する前に、日本人が来る環境作りのほうが優先なのではないでしょうか?
 伊豆で方向性をそろえる必要はあるのでは?
 「伊豆の温泉効能一覧マップ」みたいなのは在りますか?みたことが無いのですが…無いのであれば「そういうところすら手が回ってないの?」と感じています。

 千葉と伊豆は重なる部分が多いですから、まずは関東西半分をターゲットにしてもよいのではないでしょうか?門仲に住んでいたときは、伊豆に行くより千葉に行ったほうが便利だったので、その経験からそう思いました。

 あぁ、文がうまくまとまらない…スミマセン
Posted by 漂琉者 at 2007年11月22日 00:21
漂流者さん、どうもコメントありがとうございます。
「伊豆温泉」というカテゴリーは今まであまりないように思いますが、前のコメントで書きましたように、「修善寺、長岡、伊東、熱海、土肥、堂ヶ島」と呼ぶ際に、やはり「伊豆の」というイメージは多くの方が持っていますね。
やはり「伊豆」という地名には、歴史の重さを感じます。
これをブランドというのかどうかは分かりませんが、現状でも「伊豆」の地名はかなり有名であることは事実ですね。

それで、私が「伊豆はひとつではない」ということが、皆さんの想いと少しずれているのかもしれませんが、(実は私自身もつい2、3年前は伊豆はひとつということで、強力に観光イメージを作り上げていくべきではないか、という強い思いがあったのですが)、どうも観光振興を行っていくうえでのブランディングを考えていくと、伊豆全体でのブランディングにはかなりの時間とコストがかかってしまうし、実際のところ、熱海が行う広告宣伝と、西伊豆、宇久須が行う広告宣伝、下田が行う広告宣伝・・・・それぞれの地域によって、かなり趣きが異なるんですね。

当然、それぞれの地域で「売り」が異なってくるわけです。
となると、まずは、一番勢いのある地域で、地域としてのこだわりをもった強力なブランディング戦略をとった方が観光振興に結びつきやすいのではないか、と思ったわけです。

そして、その地域のブランディングが成功した上で、伊豆の他の地域へ移っていく、といった手法が現実的ではないか。

最終的には、ブランディングに成功した地域同士が、「伊豆」という広域での連携を行い、互いにシナジー効果を出していく。

これがもっとも理想形ではないでしょうか?

もちろん、こういったブランディング戦略とは別に、漂流者さんがおっしゃるように「伊豆の温泉効能一覧マップ」は、私もあった方がよいと思いますし、もうすでに現時点でもあるのかもしれません。

とにかく、現状の「癒し」と「美味しい食べ物」というイメージだけで、伊豆にお客様を誘致することは、今後、次第に難しくなってくるのではないか、と私は思います。

そのイメージにプラス、もう少し強く、伊豆にお客様を誘致できるイメージを創り上げたいと思うのですが。

追伸:漂流者さんがおっしゃるように、伊豆の物価は高いですね。これってどうしてなんでしょうか?私も移住者ですから、なんとかしてもらいたいと思います。
沖縄は安いんですねえーーー。伊豆の観光を考えたときに、この物価の問題はあるのかもしれません。よい「気づき」をいただき、ありがとうございます。
ではまたコメント、よろしくお願いします。
Posted by かっちゃんかっちゃん at 2007年11月23日 00:07
kissyさんの記事に対するコメントで書いたことを、こちらにも書いておくこととします。

とにかく、現状を変えなければならないのか、そうでうないのか?
そこが、まず一点、観光振興を考える上での大きな分かれ目ですね。

変えなくてよいのであれば、現状の中でやるべきことをどんどんやっていけばよいのだと思います。(接客の仕方やホスピタリティの持ち方、サービス内容等々。やるべきことはたくさんあるのだと思います。)

上記のことで、伊豆の観光における問題が解消できるのであれば、それでよいのですが、それだけでは問題解消にならない、というのであれば、何か大きく変革しなければなりません。

その際は、「伊豆」と大きく問題をとらえるよりは、まずはそれぞれの自分たちのコントロールの及ぶ範囲で問題を考えていった方が、より現実味が増し、具体的な内容になってくると思います。その結果、その地域全体でアクションがとれる、ということになります。

つまり、すべての仕事が同じように、観光も「PDCAサイクル」を回していかなければならないと思いますが、そのサイクルの中のアクションをとるには、「伊豆」という大きな地域でのアクションより、「西伊豆」もしくは「宇久須」といった限られた地域に絞った方がアクションがとりやすくなります。

私が言いたかったことはこういったことです。
そして、この限られた地域に、強力なイメージ戦略がとれないか、ブランディング戦略がとれないか、という問題提議なんです。
Posted by かっちゃん at 2007年11月24日 02:01
さらに、次のコメントもコピーしておきます。

「現状の延長線上に未来を見出すか?」
「変革や新しい価値の創出で切り開くか?」

そうです。まずこの部分の問題点の認識は大変重要であると思っております。

そして、この部分の認識は私のような門外漢ではなく、私の言い方でいいますと、伊豆の各地域の方々の、とくに観光に携わる方々の、問題意識が大変重要になってきます。

私は、その問題意識の背景に、どれほどの危機感を感じているかどうかで、ここの判断は変わってくると思います。

たとえば、「このままではこの地域の観光産業は立ち行かなくなっていくのではないか。もう一つ一つの旅館の努力のレベルを超えている。この地域全体で何かことを興さなければ、ジリ貧は免れない。他の観光地域の狭間で埋没してしまう恐れがある」という強い危機意識をお持ちの方が多い地区は、きっと大きな変革のエネルギーを潜在化しているでありましょう。(湯布院の場合がそうでありました。)

一方、そうではなく「他の地域や、旅館・ホテルはともかく、うちのホテルはなんとかお客さんも集まっており、なんとか資金繰りもできている(銀行もお金を貸してくれる)。ただ、売り上げ、利益とも漸減してきており、もう少し努力や、工夫が必要だ」と思っている方々が多い地区は、大きな変革ではなく、旅館・ホテルの経営の改善方法を学びたい、というニーズが高い地区であります。ただ、改善方法を学んだとしても実行に移すかどうか、未知数です。
また、へたすると「ゆで蛙現象(蛙を最初、飛び上がれば逃げることができる水槽の中にいれ、その水の温度を徐々に上げていく。一気に温度が上がれば、蛙は熱さを感じて、飛び上がり、その水槽から逃げることはできるが、徐々に温度が上がっていくと飛び上がるタイミングを失い、茹で上がって死んでしまう現象)」になってしまう恐れがあります。
いわゆる危機意識が中途半端の場合、この可能性は大変高くなります。

3つめの視点として、「自分たちの地域のことに関しては、自分たちだけで考えて行動していかなければならない。その地域の外部の見識を持込んでも、結局、自分たちの地域に適用することは難しい」。いわゆる、一見、いろいろ外部の意見を聞いたりするが、最終的には取り入れず、自分たちだけで判断し行動する。本音ベースでは外部の者を信用しない(できない)保守主義です。
こういった場合、客観的に自分たちの問題を分析し認識することが難しくなってしまいます。当然、問題解決のための行動も中途半端になり、イベント等を行っても、そのPDCAがうまく回っていません。すなわち、イベントを行う目的が明確でなく、当然その結果の分析・評価が、次の行動に移るための踏み込んだものになっていないことからおざなりなものになってしまう恐れがあります。
いいものやった、よくやった、がムードで終わっていなければよいのですが・・・。

という具合に、危機意識の持ち方によって、変革するべきか、どうかの意思決定は変わってきます。
また、この危機意識の持ち方で変革のエネルギーが変わってくるとすれば、ますます「伊豆全体での変革」ということはかなり難しいものとなります。各地域によっておそらく危機意識のレベルは異なりますから。やはり「限定された地域での変革」ということがもっとも現実的だと思います。

さて、ここまで書くと、何か変革しないとこの地域はだめになると私が決め付けてしまっているような錯覚に陥るかもしれませんが、私は決してそのようなことを言っているわけではありません。変革が必要かどうか、は各地域の方々が決めることで、私では決してありません。ある地域は変革しなくても緩やかな変化の中で漸次改善の動きを行うことで、十分に世の中の変化に対応できるのかもしれませんし、ある地域は大きく変革を行わなければ、しかもそのタイミングはほぼ待ったなし、の状況で、もし変革できなければ、あとはジリ貧を待つだけの地域なのかもしれないし。それは私にはわかりません。

「伊豆全体としてやれること
みんなで一緒にやるべきこと
自分一人で今すぐできること」

kissyさんやkiyoさんがおっしゃる「自分一人で今すぐできること」は、私もまったく同感ですぐにでもできることはすべきだと思います。

kissyさんやkiyoさんがおっしゃる「伊豆」を代表して、という気持ちはすばらしいですね。私の言葉でいうと「ホスピタリティ」ということになります。伊豆に住まわれる皆さんが、伊豆にくる旅行者に対して、自らが「伊豆」を代表としてあたたかく迎え入れるということは、これは大変重要なことだと思います。よく「伊豆はホスピタリティが足りないのではないか」と言われることがありますので、これは重要なことですね。観光業のみならず一般の人々まで含めた「迎え入れる気持ち・こころ」の共育が重要で、そういった教育機関をつくろうではないか、という議論もよくしておりました。

「自分ひとりでできることを今すぐやる」という点に関してはそれでよいのですが、「みんなで一緒にやるべきこと」・・・・ここに関しては、「理念や価値観、方針」をしっかりと地域で話し合っておく必要があります。ここがしっかりしていないと各人の行動が無駄になってしまったり、逆行や迷走してしまい、最悪の結果としては、地域として大きなトラブルを抱えてしまう恐れがあります。この部分は思いつきやまず行動ということではかなり難しいというか、危険ではないでしょうか?

私は、観光におけるブランドというものは、その土地・人々の生活に根ざしたものでなければならない、というかそうでなければブランドにならないと思っています。

そして、その価値の上に、新しい視点や技術・道具等を付加することで、新しい価値を醸成させる。結果、強力なブランディングが形成されてくる、と思っております。

たとえば、FC(フィルムコミッション)の動きは、それぞれの地域にすでにある価値に、映画のロケ地という新しい光をさすことによって、今までにない価値を創造しています。
もちろん、FCに限らずもっといろいろな手法や方法で、各地の価値を大きく掘り起こすことが可能であると思っています。

ただ、そういった動きを行う際に、その地域の人々の想いから遊離したり、想いと異なる形になってしまうのであれば、その動きを止めることが必要になります。

その判断の指針になるのが、「理念や価値観、方針」です。

会社経営において、私は何をおいてもこの理念を重視しますが、観光振興のための行動戦略においても、もっとも重要なことであると思っています。

私にとって、重要な考え方が書かれていますので、記録のために、コピーしました。
では。
Posted by かっちゃん at 2007年11月24日 02:06
今までやってきていいことはそのまま継承し、プラスアルファで変革して新しい試みを
やっていく。それが私の考えです。
伊豆は確かに衰えてきているとは言え
一大観光地であることは間違いありません。
でも、かっちゃんさんの言うようにジリジリと
後退しているので危機感が足りない。
私など外部から来た人間は伊豆の昔を
お客としては知っていても、受け入れる側の
ことは(お客様で溢れて良かった時代)を知らないので現状だけを見ると観光だけでは
厳しいとすら感じるほど危機感をもっています。(だからわさビーチクやら天城猪まんなど今までなかったものを発想し、必死にやっているのです。)
今まで無いものならその効果は大きい。
良き物は現状維持し、さらに新しい変革によってその効果により売上・集客を伸ばしてゆく・・・。(それをやるにはやる気のある人を入れ仕事量を増やしていかなくてはなりませんが・・・)
イベントでも将来に向け一大イベントを投げかけたいとひそかに計画中です。(そのうち記事にしたいと思います。)
最近どんどん自分で仕事を増やしすぎて
一杯一杯になりそうですが、不思議と疲れないのですよね!本当に不思議!
自分で仕事の限界をつくらずまずやってみることが重要なんだと思います。
となんかまとまりが無くなってしまいましたが、現状の仕事で満足せず新しい試みにより伊豆って行くと必ずなんかやっているよね!って言わせるサプラ伊豆を作っていけば必ずお客様は戻ってくると信じています。
それには伊豆全体での協力なくしては実現しないので垣根を超え、各地域で新しい試みを発想し、じゃんじゃんやって行けるようにしたいです。また、それをイーラでどんどん発信しお客様に伝えなくてはならないと思います。長々失礼いたしました。
Posted by 天城声 at 2007年11月25日 06:47
天城声さん、すばらしいですね。まったくそのとおりだと思います。同感です。私もできる限りのご支援させていただきます。

今回、私の提案からはじまった伊豆観光に対する皆さんのご議論。皆さんの想いは大変真剣で真摯で、心打たれるものがたくさんありました。ありがとうございました。

当初、まったくの門外漢の私が、こんな議論を始めてしまったので、一生懸命に観光のことを考えて、必死になって行動しようとしている方にとっては、「無関係の人間が口出しするな。失礼だなあ」と思われている方がたくさんいらっしゃったかもしれません。

この場をお借りしてお詫び申し上げます。

大した知識・情報もなく余計な口出しして誠に申し訳ございませんでした。

ただ、この議論をさせていただくことで、結構分かってきたことがありました。
今後の私の行動にも活かしてまいりたいと存じます。

では最後にもう一度。

どうも皆さん、ありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
Posted by かっちゃんかっちゃん at 2007年11月25日 18:44
天城声さん、ひとつ言い忘れていました。

「サプラ伊豆」・・・・・いいですねえ!

いっただきいーーー(*⌒д⌒*)あは

センスいいっすねえ( ^o^)ノ◇ では。
Posted by かっちゃんかっちゃん at 2007年11月25日 18:56
サプライズ=サプラ伊豆これにはもっと
私の構想があって、

旅に行こう!
さぁ~ぷらっと伊豆

 あなたの『さぷら伊豆』を発見しませんか?

というサブタイトル(ツアーの名称)があるのです。

(これは2年前に考えて暖めた物です)

そこでサプライズカードなるものを発行し
色々なサービス・サプライズなイベントを会員のみそのサービス・サプライズを味わえる
という仕組み(まだ構想の段階ですけど)

自分が営業に出て旅行社なんかと提携するくらいの役になったらと思っていたのですが、こういう流れになったので少しご披露いたします。
将来伊豆を一つにみんなで協力し
伊豆全体でお客様を飽きさせない一大観光地にさせたいという思いがあるのです。

これもおいおいブログ村やBlogにてご紹介いたします。
Posted by 天城声天城声 at 2007年11月26日 00:03
長いコメント有難うございました。

私は「伊豆は一つ」というよりも「皆が同じ方向を向く」という点で統一できたらと思います。まぁ、会社の企業運営の基礎と一緒ということですね。

伊豆温泉効能などについては、以前ボイスキューで番組持っていたS原さんのお知恵を拝借できたらいいものができそうです。


サプラ伊豆

さすが天城声さん!!
Posted by 漂琉者漂琉者 at 2007年11月26日 15:35
天城声さん、どうもです。
おおーっ、大きい構想があったんですねヾ(@⌒▽⌒@)ノ
期待していますよ♪((O(〃⌒▼⌒〃)O))♪わくわく
いち早く「イーラ」で紹介してください。
よ・ろ・し・く・ねー
Posted by かっちゃんかっちゃん at 2007年11月26日 22:09
漂流者さん、ありがとうございます。
S原さん?
誰でしょうか?
また、教えてください。
では。
Posted by かっちゃんかっちゃん at 2007年11月26日 22:11
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プロフィール
かっちゃん
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智を以って就き、而して成就されたし。然れども肝要なるは朋なり。
(漢詩に似せて書いた私の想いです。実はわが息子の名前を考える時に、作った文章です。)
人はどこから来てどこに向かおうとしているのでしょうか。
忙中閑の一瞬、時と空間、行間(?)を大切にしたいと思う今日この頃ですが・・・・馬脚馬脚。
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伊豆の観光について(私見)
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