孫子の兵法~敗軍のかたち~

2007年06月11日

二日続けて、孫子を取り上げます。
本日は「敗軍のかたち」。
これは、現代におきかえると、さしずめ「事業失敗のパターン」というところでしょうか。
そういう目でみると、大変示唆に富んだ言葉です。

兵には走なるものあり、弛なるものあり、陥なるものあり、崩なるものあり、乱なるものあり、北なるものあり。およそこの六者は天の災にあらず、将の過ちなり。

孫子は、敗軍のかたちとその原因を六つに分類。
そして、その原因を、誰のせいでもなく、将の責任、指導者の管理責任である、と言っています。

走 ・・・・ 敗走。兵力の集中と分散についての作戦を誤り、少数で大敵にぶつかった場合。

弛 ・・・・ 軍規のゆるみ (下の項参考)

陥 ・・・・ 戦力の空洞化 (下の項参考)

崩 ・・・・ 指導部の不一致 (これはまた別の機会に詳しく述べます。)

乱 ・・・・ 戦闘部隊の混乱 (これもまた別の機会に詳しく述べます。)

北 ・・・・ 戦線離脱。敵の兵力推定を誤った結果、弱兵が強兵にぶつかった場合。

「卒の強くして吏の弱きを弛という」。
兵士が強くて指揮官が弱い状態は「弛」である。

-部下が強くて、幹部、指揮官が弱い。
そういうときに一つの組織が陥る状態を「弛」という。

-部下の方が能力あって、長は無能である場合。
-部下はやる気があって、長はやる気がない場合。

組織は正常な運営ができなくなる。

「吏の強くして卒の弱きを陥という。」
指揮官が強くて兵士が弱い状態は「陥」である。

-幹部が強力(もしくは有能)であって、部下が弱い(無能な)場合。

こういうときには、その軍は「陥」(窮地に陥る)になる。

幹部が立派で有能だと、その組織全体がいかにもよくみえる。ところが内容は空洞化している。実践ではたちまち敗れてしまう。「もろい組織」。崩壊寸前の危機状態である。

「上にたつ者は、下々を充実させ、富ませるがよい。それによってのみ自分の立場も固まる。」(「易経」より)
(あらためて社員教育の重要さを認識します。管理職は、部下を育ててはじめて有能なんですね。)

「崩」と「乱」については、明日、述べたいと思います。では。

孫子の兵法シリーズ-将に五危あり  → http://katsu.i-ra.jp/e4050.html


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Posted by かっちゃん  at 13:54 │Comments(0)生き方

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智を以って就き、而して成就されたし。然れども肝要なるは朋なり。
(漢詩に似せて書いた私の想いです。実はわが息子の名前を考える時に、作った文章です。)
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忙中閑の一瞬、時と空間、行間(?)を大切にしたいと思う今日この頃ですが・・・・馬脚馬脚。
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